HISTORY

1918

JACQUES SPREIREGENは第一次世界大戦後退役し1918年に帽子屋を開業。フランスからバスクベレーの輸入をはじめました。 以来、このベレーはKANGOLの不朽の名作として生まれ変わり、現在に至っています。

1938

JACQUESは戦後の必需ファッション・アイテムとしてベレー帽を輸入販売しましたが、次第にベレー帽の製造・販売を行うようになり、製造販売業をその後20年間以上続けました。1938年にJACQUESは競合他社と差別化するため”KANGOL”という名を生み出しましたが、この名前の由来で最も広く伝えられているのは、創業者がニット(KNITTING)、からKをとり、アンゴラ(ANGORA)からANGをとり、ウール(WOOL)からOLをとったという説です。由来の説が何であれ、この名前は見事な発想から生まれた「発明」でした。英国カンブリア州クリーターに正規に設立されたKANGOLの名は第二次世界大戦で大英帝国陸軍が被るベレー帽のブランドとして、特にモンゴメリー将軍が愛用したことで有名になりました。大戦後も英国の伝統は続き、1948年のオリンピック開会式では英国チーム全員がKANGOLのベレー帽を被ったのです。

1954

KANGOLのベレー帽はデザインをアレンジしてクラウンを丸く形成した”CARRICAP”が誕生しました。この“CARRICAP”は、カーライルにあるCARRICK社の工場で作られたもので同社のデザイナーにより企画されました。KANGOLのオリジナルであるシームレスのハンチングも1954年に誕生し、これら両方の帽子はたちまちヒットしました。人気の”504”ハンチングは、この型を形成するための木型の番号から取った名前です。”TROPIC”ハンチングは、1950年代後半に商売上の季節格差を埋めるためテスト的に作られた軽量の夏用ハンチングでした。これも即ヒットとなりました。

“THE504” 1954年までにはKANGOLはベレー帽の分野ではモノポリーとなり、更に印象的な型である 504、CARRICAP、レディース・スタイル等いくつかの新しいスタイルを作品群に加えました。(1957年には販売地域も米国、南アフリカと拡大していきました。)PIERRE CARDIN やMARY QUANT等著名なデザイナーもデザイン提供するに至り、KANGOLブランドの評価は世界規模へ発展していきました。

1964

ビジネスは1960年代の「スウィンギング・シックスティーズ」同様活気にあふれていました。1960年代で若者に最も影響力があったのはTHE BEATLES。1964年にKANGOLはTHE BEATLESのイメージ、推奨広告や名前に関するあらゆる帽子の全世界独占製造・販売権を取得しました。ビートルキャップとベレー帽のデザインはEILEEN GREIGが担当、KANGOLはマスコミと共同で彼女の作品のプロモーションを展開しました。こうしてKANGOLブランドの評価は1960年代の音楽の世界にも広がったのです。

1981

1979年、製造は英国で続けられていましたが、中心は英国市場、特にゴルフと音楽の世界にシフトしていきました。1981年、KANGOLは、世界的に有名な帽子作家GRAHAM SMITHを招き、彼は豪華かつ手の届く帽子のコレクションを作成しました。名付けて、”GRAHAM SMITHのKANGOL“。彼はこのラインで1980年代の英国航空キャビン・クルー用の帽子を作成しました。

1983

1983年にKANGOLは、世界的に有名な自社製品を他社製品と差別化するためには特別なマークが必要との認識の元、英国のクリーター工場で実験的にいろいろなロゴを試作しましたが、その頃英国人が「カンガルー」の帽子を求めて店舗をよく訪れていた経緯もあり、KANGOLはカンガルー・マークを採用することに決定したのです。

HIP HOP 売上げが過去最高に達したときKANGOLには認識しやすいマークがあったという事実の他に、LL COOL Jという名の若い有名なラッパーが、彼の2枚目のアルバムジャケットでKANGOL Bermuda Casualを着用したという事実があります。彼は自身のキャリアを通してビデオクリップでもライブでも常にKANGOLの帽子を被っており、それはヒップホップの歴史の中でも描かせない要素となっています。その後もKANGOLの帽子はSlick Rick、Erik B and Rakim、Grand Master Flash等ヒップホップスターに愛用されました。

Vent-Air 1980年代初頭に米国でVent-Airが発売され大ヒットしました。それは、米国で驚く程受け入れられ、KANGOLのサマーハンチングのベストセラーとなりました。英国で生産し、米国へ輸出することが、KANGOLの製品開発のプログラムの一端を成すまでとなりました。

COOL KANGOLの帽子は、クラブやストリートで欠かす事の出来ない帽子となり、ノン・デザイナー・ブランドとして最先端サブカルチャーになりました。KANGOL504キャップのあまりにすごい人気にKANGOL社自身も驚嘆 する程で、ほぼ一夜にして504はクールなファッション・アクセサリーと化したのです。

2024

今、KANGOLは年代と文化を超えて、ヒップホップだけではない、伝統的だけではない、幅広いレンジの製品を生産しています。また、KANGOLは単なるファッション・ブランドでもありません。KANGOLは文化的ファッションの融合体です。英国の伝統的な部分とヒップホップを取り入れ、それらを併せて未来のファッションと融合させました。KANGOLは常に新しい消費者の共感を求め、模索しています。これは今までに優れた影響力のある方々がKANGOLとの相互尊重のもとにコラボレーションをして頂いた中で証明されているでしょう。
下記は過去に、KANGOLとコラボレーションをして頂いた方々の一例です。

Antoni&Alison, A-LIFE, HiroshiFujiwara, D-FACE, Apishangel, PureEvil, SSUR, Stereo Sound Agency, Commes Des Garcons, INSA, Evil Monito,
Katherine Hamner, Married to The MOB and Catherine Malandrino.