KANGOLで魅せるDaichi Yamamotoというスタイル
彗星の如くシーンに現れた
京都出身の実力派ラッパー、Daichi Yamamoto。
ヒップホップの新たな可能性を感じさせる男に聞いた、
KANGOLとファッション、ヒップホップについて。
―本日は撮影ありがとうございました。KANGOLと聞くと、まずどんなイメージを抱きますか?
LL COOL JやCam’ronなどが被っていた印象が強いです。
ファーコートにKANGOLの帽子というようなスタイルには憧れがありますね。
今日選んだのもLL COOL Jが被っていた様なバケットハットで、
ボリュームのあるドレッドヘアーでもストレスなく被れる。
僕は白いハットを全身黒の重たいコーディネートに合わせるのが気分です。
ヒップホップのイメージも強いですが、
ジャズ好きな大人などがハンチングを被ってたりするのが良い。
―Daichiさん自身、ファッションには何かこだわりはありますか?
制服じゃないですけど、いつも同じルーティンで選ぶことが多いですね。
Tシャツ、フーディー、スニーカーなど、
あんまり考えないで楽な格好を着てます。
でも、その分日常とライブの時では区別をつけていて、
ステージの上ではセットアップなどを着たりすることで、
気持ちの切り替えにもなります。
―では、昔から好きなスタイルはあまり変わらないですか?
ヒップホップを好きになり始めた当初は、
オーバーサイズの服にハマったりもしたんですけど。
一回その憧れが落ち着いて、バスキアみたいなコートにドクターマーチンを合わせる、
イギリスっぽいファッションもカッコいいなと思うようになりました。
―そもそもヒップホップを好きになったきっかけは?
元々は兄がDJをやっていて、家でずっとかかっていた。
うるさいから僕がそれを止めるみたいな感じでした(笑)。
でも、ある時兄がかけていたSound Providersのレコードを聴いて、
こんなのもあるんやと思ってのめりこみ、
そこからShing02さんを聴いて、
日本語ラップもカッコイイな、
やってみようと思ったのがラップするようになった切っ掛けです。
―Daichiさんといえば、ヒップホップの枠に捉われない
多種多様なサウンドを取り入れているイメージがありますが、
Daichiさんの思うヒップホップって何ですか?
何でもやって良いジャンルだと思います。
ハウスのトラックにラップを乗せても良いし、
ロックバンド的なアプローチでラップしても良いし。
自由だから、そこで最大限遊ぶ。
―なるほど。では、理想のラッパー像は?
それこそバスキアもですけど、
フランク・オーシャンだったり、ケンドリック・ラマーなどは、
作品がまずクオリティが高く、
やってることもオリジナリティに溢れていて、
マスからも認められているのに、
アートとかを好きな人からもしっかり支持されている。
もしかしたら、KANGOLが色々なアーティストに
長年愛されているのも同じ様な理由かもしれない。
それを見せびらかすことなく、淡々と作り続けている人。
そんなストイックな人が好きですね。
【プロフィール】
日本人の父とジャマイカ人の母を持つ、京都出身のラッパー。
ロンドン芸術大学にてアートを学び、
在学中にSoundCloud上にて発表した音源が話題を呼ぶ。
その後リリースした1st Album 「Andless」で
シーンに一躍その名を轟かした今最注目のアーティスト。
【着用アイテム】
Bermuda Casual ¥7,300+(tax)